都内最古の銭湯「月の湯」が消える・・・

また、都内から風情ある景色が消える。。。

たまたまニュースを見て知った。

消えるのは「銭湯」。。。

「あ〜そうなの〜。でも仕方無いよね、今の時代」と思うには早すぎる。

ニュースからの情報だと、この銭湯は文京区目白にある「月の湯」という銭湯で、なんと「木造建築」

また、単に「木造建築」というだけでなく、宮大工に造らせた「破風造り」。

そして木造建築の銭湯としては都内で最古と言われているそう。

1927年に建てられ、約90年。

その外観は本当に当時のオーナーの「心意気」を感じさせる。

宮大工に「破風造り」をオーダーしたのは、銭湯を利用するお客様に「楽しんでもらいたい」というだけでなく、「技術を結集させて粋というか伝統を感じてもらいたい」という思いからではないか?と勝手ながらそう感じた。

とにかく、何とも言えない風情ある佇まい。

なんでも、3月11日の震災の影響で鬼瓦が天井を突き破って落下したりなど、老朽化も心配され、更にお客さんが減り、跡取りもいらっしゃらないそうで。。。(息子さんはサラリーマンと店主 談)

今、ネットで調べたら「東京新聞」では・・・

「文京建築会ユース」の代表、栗生はるかさんは「月の湯が解体されるのは何とも惜しい」と保存・活用を模索する活動を続けていく。

「読売新聞」では・・・

利用者が減って経営が苦しくなり、後継者もいないため、営業終了を決めたという。今後、建物は解体され、跡地にはマンションが建設される予定だ。

となっており、どっちなんだろう。。。

「文京建築会ユース」に問い合わせてみようかな。。。

※ 画像は「文京建築会ユース」の公式HPより。

何故そんな事を?と思うかもしれませんね(笑)

純粋に「日本らしい」ものが無くなって行くのが悲しいだけ。
保存というか、まだまだ利用の道があると思うので、是非そうしてもらいたいから。

今はSNSもあるし、それに外国人観光客も来るわけで、上手にこの件を周知拡散すれば、いいアイデアが出てくると思う。 もちろん、様々な対策はやった上で、もしくはもっと複雑な状況があって今回の結論に至ったのだと思うけれど、もっと何かがあるはず!

 

さて、少し話が逸れるけれど。。。

着物や日本伝統文化・芸術、歴史も含めて私は日本の事は全く知らなさ過ぎた。

たった1年、ワーキングホリデーで「カナダ」に住んだだけでも、色々と日本について聞かれたけれど、恥ずかしい事にたいして答えられなかった。

そんなこんなで色々と恥をかく事があり、「日本の事をもっと知りたい!」と色々と考えている内に、ある事の気づいた。。。

「日本人は自らの手で日本の伝統文化・芸術・生活様式・歴史等をどんどんと無くしていく。そして無関心になって行く。。。」という事。

少々乱暴に書いたけれど、大きく外していないと思う。

もちろん、全員じゃないし、私のように海外に行って日本の歴史や文化を学び直し、日本人としての誇りを感じ、同じ日本人や、外国人観光客に伝統文化を紹介したい思っている方が増えているとも聞く。

けれど、もっと興味を持ち、日々の生活の中に馴染んでいくスピードをアップしていかないと、どんどんと風情あるもの達が無くなっていく。。。

東京なんて本当に「日本らしい」ものが無い。。。

まあ、「The Tokyo」を象徴するのは今は「渋谷のスクランブル交差点」という事らしいから、「古いもの」ばかりを追いかけても仕方ないのかもしれないが、単なる「懐古主義」では無く、「時代の変化があっても、無くしてはいけないもの、わざわざ無くさなくてもいいもの」というのがあるはず。

今回も「木造建築破風造りで、都内最古の銭湯」が消えていく運命。

本当に外観も内観も風情があるのに。。。残念でならない。

あ〜もったいない!

確かに今はお風呂はどの家にもだいたいあるので、難しいとは思うけれど、本気で外国人観光客を取込んでみるとか、ジョギングした人がフラっと入るとか。。。アイデアはいくらでもいると思う。。。

運営者を募集して、若者の自由な発想でやらせるとか・・・ね。

当然、「外観はこのまま」、「銭湯である事を第一に考える」、「ばか騒ぎになるような運営はNG」など条件だして、「いい感じ」で運営できる人や、アイデアを募れば良いのでは?。。。

一応、サイトを見ると文京区の公衆浴場では「落語」「フラダンス教室」などをやっているそうですが。。。

こうなったら、「銭湯ガイドブック」を外国人向けに発行し、成田空港/羽田空港やホテルに置いてもらい、回遊してもらうといいと思うけど。

「このエリアで、名所や、話題のスポットを周って今の日本で流行っているものを思う存分堪能する! そしてその後は、銭湯に立ち寄ってリラックス。銭湯の後はあそこの居酒屋で飲んで食べて。。。」というストーリーをつくり、周りのお店と協力しあうといいのでは?と思う。

ちょっと違う角度からだけど、「壊してはいけない”眺め”がある」という事で、アレックス・カー氏ニッポン景観論」という著書があり、現在、読書中。

読み終えたら、感想をブログに書く予定。

身近に、無くならなくても良い「風景」が無いですか?

今月末までの営業。。。気になった方は行かれてみては?

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