去る9月17日(土)、「すべての拉致被害者をすぐに返せ!」ということで、砂防会館別館にて「北朝鮮による拉致問題」についての国民大集会があったので行ってきた。
前回も安倍首相をはじめ議員も多く参加されていたけれど、今回はメディアがいつもより来ている印象だった。
まあ。。。来ていても「正確に報道されるかどうか」は別問題。
そして拉致被害者の家族の方々、そして北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者とされている特定失踪者のご家族の方々も参加されていた。
ただ、横田滋さんは今回も体調を考慮し参加されておらず、あまりにも時が経ち過ぎたと思うと共に、より一層、早く拉致被害者を帰国出来るようにし、それぞれのご家族の元で今ままでの失われた時間を取り戻すよう平穏な日々を送って頂きたいと強く願った。
正直「怒り」という言葉以外に思いつかない。
被害者のご家族の方々も、支援されている方々もやはり「怒り」が必要なんだと強く仰っていた。
北朝鮮という「ならず者国家」。。。日本側からも調査に加わる事を条件にすれば良いのに、と強く思う。
もちろん、北朝鮮がこのような要望をのむわけないけれど、こういった提案をしたのかが、そもそも疑問。
それに、私達は「調査の必要は一切無い!」という事を知っておかなければいけない。
何故なら、拉致被害者は北朝鮮の管理下にあるわけだから、調査しなくても何処にいるかは知っているからだ!
また「ストックホルム合意」は破棄するべき!
中山恭子参議院議員(日本のこころを大切にする党代表、元拉致問題担当大臣)は常々、この「ストックホルム合意」は破棄すべきだと訴えられていて、今日のスピーチでは更に重要な指摘をされていた。
それは「平壌宣言」こそが「曲者」だという事。
「ストックホルム合意」は、この「平壌宣言」に則って合意されたもので、「平壌宣言」は2002年の段階で北朝鮮と日本の間で拉致問題を終局させるための宣言だという事。
この事は非常に重要で、要は「5人だけ帰国させ、その他は死亡か北朝鮮には居ない。これが全てであり、これを日本と北朝鮮で認めあって解決。以上」というわけだ。
また「平壌宣言」には「拉致」という言葉が一切無く、この事を外務省に指摘すると「懸案事項」という言葉に「拉致」の意味も含まれていると外務省は回答したとの事。。。
そして「懸案事項」の内容は「北朝鮮は今後は拉致をしません」、そして「日本はこれまでの拉致に関しては一切問いません」という「今後」にフォーカスした内容になっており、「現在進行形」の「拉致被害者をどう救出するか」という事には一切触れておらず、「過去の拉致被害者を犠牲にしてもしょうがない」。。。そう言った宣言である事を認識すべきだという事だった。
信じられない。。。いったい外務省はどこの国のために働いているのか?
こんな情け無い内容の「平壌宣言」に則った「ストックホルム合意」なんて本当に破棄すべき!
安倍首相や山谷えり子衆議院議員、松原仁参議院議員、先の中山恭子参議院議員、そして「救う会」の西岡力会長、「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表はこの難しい問題に本当に粘り強く解決に向けて動いてらっしゃる。
「人命」が関わる非常にデリケートな難題であり、私がここでブログを書いて北朝鮮を非難したところで非力でお気楽すぎるわけで。。。
ただ、安倍首相は何処までこの宣言を汲んだ形で拉致問題を解決に導くのだろうか?
「平壌宣言に則って」と仰っているからだ。
外務省は「平壌宣言」や「ストックホルム合意」を材料に安倍首相にプレッシャーをかけているのでは?
そして外務省は「日朝国交正常化」の交渉を進める。。。
「ちぐはぐ」過ぎる。
また田口八重子さんのお兄さんでいらっしゃる本間勝さんのスピーチの内容も非常に「日本の法律の甘さ」、そして日本国内での拉致を支援する組織に対して何も対策を講じない事への怒りを感じるものだった。
これは本当に恐ろしくもあり、知っていながら過去約40年近くも何もしない政府に怒りと同時に情けなさも感じる。。。
是非、一読を!
わが国には北の指示を受けて動く組織があるわけです。皆さんご存知の通りです。私の妹八重子は、朝鮮総連の大幹部の指示で、東京の池袋から失踪させられたわけです。
この失踪の究明のために警察が当然動きました。そして家宅捜索寸前までいって、それが拉致解明にもつながるはずだったんですが、政治的に動く人がいて、家宅捜索は中止になりました。こういうことが現実にあるんです。だからこういう組織はつぶさないと、わが国の安泰ははかれない、これからも起きるということだと思います。
拉致を実行した工作員とその工作員を支援した人たちがいます。支援者がいなければ、いきなり日本に不法入国した工作員が拉致し、国外に運び出すことはできないわけです。
工作員をかくまって生活させる、拉致した人を隠す、こういうことを支援する人がいたから拉致できたわけです。今でも日本人を拉致して、戸籍を背乗りして、日本人になりすまして、何食わぬ顔で生活している人がいるわけです。
こういう人を見つけ出して逮捕すべきですが、こういう人が逮捕されたとは聞いていません。誰一人もいません。こういう実態が拉致問題を長引かせているんです。私は第3項で、テロ集団を支える組織の解体までいけば、拉致の解決にもつながると思います。
上記写真は「拉致被害者」「特定失踪者」のご家族の方々。
「救う会」の西岡力会長は「北朝鮮の核実験やミサイルについて色々と報道され、政府も動いているだろうが、拉致問題と核やミサイル問題を分けて考えるべきで、最優先事項は拉致被害者の救出だ」とスピーチ。
「救う会」として「決議案」にはこの事が盛り込まれている。
当然の事だ。
「特定失踪者問題調査会」の荒木和博会長は次のような事をスピーチされた。
『わが国の「防衛白書」には「拉致」という言葉は一切ない。 日本独自で拉致被害者を救出するという意図が無い。また、被害者家族は高齢化しており北朝鮮にとって取引材料がなくなるので不利だという事を北がもっと認識するべきだ。また、今の20代は拉致問題の事をあまり知らない。。。 だから今回この集会に参加した皆さんは自分が出来る範囲で周知活動をして欲しい』
日本政府は中山恭子参議院議員が指摘されているように「平壌宣言」や「日朝国交正常化」というものを脇に置いて拉致被害者の救出に集中するようにして欲しい。
そもそも何故「日朝国交正常化」?
個人的は北朝鮮とは国交正常化なんて絶対にしたくない。
ありもしない歪曲した歴史観があり、一部の人達は「日本が朝鮮を植民地支配するなどして反感を買っているため拉致されても仕方がない」という事を言っているらしい。。。
国交を結んだ後に、「賠償しろ」と言ってくるに違いないので、正常化などする必要なし!
とにかく、一刻も拉致被害者が帰国できるよう、私達はこの問題を自分の事のように考え、署名活動などで「政府」や「救う会」「特定失踪者調査会」の活動をバックアップすべき!
そして日本国内に蔓延っている「拉致」を工作している朝鮮総連などの支援組織や工作員(日本国籍をとっている成りすましも含む)をもっと真剣に捜査すべきだ。
私がブログにこの拉致についていつも書くのは荒木さんのスピーチにもあるように、出来る範囲でこの拉致問題を知ってほしいから。。。
◆「救う会」のHPで9月17日の国民大集会の詳細を知る➡︎コチラ
◆「特定失踪者調査会」のHPで私達も気を付るべきコラム➡︎コチラ