昨日デヴィッド・ボウイについての記事を書いた時にある映画を思い出した。
タイトルは「ベルベッド・ゴールドマイン」。
確か、この映画はデヴィッド・ボウイへのオマージュだったと思う。
トッド・ヘインズ監督の1998年の作品。
私の大好きな「グラムロックファッション」満載のアートロック系映画。
ストーリーは1970年代、人気絶頂のグラムロック・ミュージシャン、「ブライアン・スレイド」が、偽装殺人事件を犯し、ファンから失望され、突然失踪してから10数年が経った1984年、ニューヨーク・ヘラルド紙の記者アーサーが、ブライアンについて記事を書こうと彼を知る様々な人々にインタビューしていく事から始まる。
実はブライアンは「マックスウェル・デイモン」という架空の人物を演じてグラムロックの頂点まで上り詰めていった。
そして記者のアサーは、実はブライアンのビッグファンだった。
物語は当時の状況を回想していく。
さて、「ベルベッド・ゴールドマイン」というタイトルだけど、これはデヴィッド・ボウイのシングル「スペース・オディティ」のB面に収録されていた曲。
この映画の登場人物が「架空の人物を演じていたロックスター」というところと、「ファッショナブル」なところが、オマージュというだけあって、もろにデヴィッド・ボウイ。
デヴィッド・ボウイもコンセプトアルバム「ジギー・スターダスト」を発表したところから、架空の人物「ジギー・スターダスト」を演じてグラムロックミュージシャンとしてどんどんファッションもメイクも奇抜になっていったらしい。
その後、「ジギー・スターダスト」を封印し、原点に戻っていった。。。
この映画はホモセクシュアルな描写もあり、あのオスカー・ワイルドの「あるもの」がキーとして出てくる。
ところで、デヴィッド・ボウイ自身はこの「ブライアン・スレイド」が自分自身と重なることから、かなり不快感を表してたと伝えられている。
私はデビッド・ボウイまつわるエピソードには特に精通しているわけでないので、本当のところはわからないけれど、この映画に不快感を表すくらいだから、あのジギー・スーダストの時代は本当に作られていていたロックスター像で、デビッド・ボウイは疲れていたんだろうと思う。
私はこのブライアン・スレイド役のジョナサン・リース・メイヤーがちょっとCoolと思ってた時期がある(笑)
でも素顔はかなりエキセントリックな人物みたい。。。
そのほか、イギー・ポップを彷彿とさせるミュージシャン役にユアン・マクレガーが出演、そして記者のアサー役にはクリスチャン・ベール。
グラムロックや、当時のロンドンミュージックシーンを知りたかったら是非!
ただ。。。正直、見ごたえのある映画かと聞かれたら、「?」だ。。。
そう言えば、デヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」というアルバムは映画「2001年宇宙の旅」から着想を得て作製されたらしい。
いつか観ようと思って、先延ばしにしていたので3月までには観てみたいと思う。